誰かに二度と会えないほど世界は広くないのよ

言葉

エルワーズ氏は自分の鼻をなで、こんなよけいなものよりジェーンに伝えられるものがあればよかったのに、と考えた。

「ミス・エルズワースと不機嫌な隣人」(メアリ・ロビネット・コワル著、原島文世訳、ハヤカワ文庫)p.10

「さあさあ。そんなにひどいはずはないわ。誰かに二度と会えないほど世界は広くないのよ」

「ミス・エルズワースと不機嫌な隣人」(メアリ・ロビネット・コワル著、原島文世訳、ハヤカワ文庫)p.255

原題はSHADES OF MILK AND HONEY。milk and honey は富や芳醇さを表す表現のようなので、言い換えれば「豊かさの陰」の意味。邦題、ましてやショルダーコピーに掲げられた「幻想の英国年代記」では伝わらない本書のテーマがタイトルには込められています。つまり、19世紀初頭の英国郊外の上流層のまやかしをめぐるミステリーが本書です。

宇宙へ」の作者による2014年の作品。

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